長屋の切り離し解体とは?費用相場からトラブル回避まで徹底解説

「相続した長屋を解体したいけど、どう進めればいいのかわからない」
「切り離し工事って普通の解体と何が違うの?」
「隣の人に迷惑をかけずに進められるか心配…」

こんな悩みを抱えていませんか?

長屋の切り離し解体は、一般的な一戸建ての解体とは大きく異なり、隣家と壁や屋根を共有している構造を分離する特殊な工事です。そのため、費用も手順も通常の解体とは違います。

この記事では、大阪泉大津を拠点に関西エリアで年間100件以上の解体工事を手がける株式会社サポートプランが、長屋切り離し解体の基本から費用相場、トラブル回避のポイントまで、現場の実体験に基づいて徹底解説します。

空き家の切り離し解体をおこなう業者選びのポイントについてはこちらで解説しています。

目次

長屋切り離し解体とは?基礎知識をわかりやすく解説

ここでは、長屋の切り離し解体とはなにか。基礎的な知識を分かりやすく解説します。

長屋(連棟住宅・テラスハウス)とは?

長屋とは、複数の住戸が壁や屋根を共有しながら横に連なって建てられた集合住宅の一形態です。関西では「文化住宅」とも呼ばれ、昭和期に多く建てられました。

長屋の特徴

  • 各住戸が独立した玄関を持つ(共用の階段や廊下がない)
  • 隣家と壁・屋根・基礎を共有している
  • 構造上は「一棟の建物」として建てられている

一見すると普通の一戸建てに見えても、隣家とくっついている構造になっているため、解体する際には特別な手順が必要になります。

「切り離し解体」が必要な理由

通常の一戸建てなら、建物全体を取り壊すだけで済みます。しかし長屋の場合は、隣家と共有している壁・柱・屋根などを物理的に「切り離す」工程が必要です。

これが「切り離し解体」と呼ばれる工事で、以下のようなケースで必要になります。

  1. 相続した長屋の一部だけを解体したい
  2. 老朽化した自分の住戸を建て替えたい
  3. 土地を売却するために建物を撤去したい
  4. 空き家になった長屋を整理したい

切り離し解体では、隣家を傷つけずに慎重に分離し、残った建物の安全性を確保するための補修工事まで行う必要があります。

長屋の切り離し解体の費用相場

ここでは、長屋の切り離し解体の費用相場をまとめてみます。

坪単価の目安

長屋の切り離し解体は、通常の木造住宅の解体に比べて1.5倍〜2倍程度の費用がかかります。

工事内容坪単価(参考値)
通常の木造住宅解体3万円〜5万円/坪
長屋切り離し解体4万円〜7万円/坪

※参考値です、条件によって変動します。

連投長屋の切り離し解体費用が高くなる理由

手作業が中心になる

隣家を傷つけないよう、重機が使えない部分は手壊しで慎重に作業
工期が長くなり、人件費が増加

補修工事が必須

切り離した後の隣家の壁を新たに外壁として仕上げる
耐震補強が必要になる場合もある

養生・防音対策が手厚い

隣家に人が住んでいるため、通常以上の配慮が必要

立地条件の影響

前面道路が狭いと重機が入れず、さらに手作業が増える
住宅密集地では作業制約が多い

解体費用を抑えるポイント

  • 複数業者から相見積もりを取る
  • 繁忙期(3月〜4月)を避ける
  • 自治体の解体補助金制度を活用する(空き家対策補助金など)
  • 不用品(残置物)は事前に自分で処分する

「相続した長屋を解体したいけど、どう進めればいいのかわからない」
「切り離し工事って普通の解体と何が違うの?」
「隣の人に迷惑をかけずに進められるか心配…」

こんな悩みを抱えていませんか?

長屋の切り離し解体は、一般的な一戸建ての解体とは大きく異なり、隣家と壁や屋根を共有している構造を分離する特殊な工事です。そのため、費用も手順も通常の解体とは違います。

この記事では、大阪泉大津を拠点に関西エリアで年間100件以上の解体工事を手がける株式会社サポートプランが、長屋切り離し解体の基本から費用相場、トラブル回避のポイントまで、現場の実体験に基づいて徹底解説します。

長屋切り離し解体の手順【7ステップ】

ここでは、長屋の切り離し解体の手順をご紹介します。

1、現地調査と見積もり依頼

まずは解体業者に現地調査を依頼します。長屋切り離しの実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。坪単価からお見積りを出すだけでは正確なお見積りは出せません。

確認すべきポイント

  • 長屋切り離し解体の経験件数
  • 建設業許可または解体工事業登録の有無
  • 見積もり内容の詳細さ(「◯◯一式」ではなく項目別に記載)

2、隣家・他の所有者からの同意取得

これが最も重要なステップです!

長屋切り離しには、区分所有法に基づき「隣家の同意」と「全所有者の4分の3以上の同意」が必要です。

同意取得のポイント

  • 工事内容、日程、補修範囲を書面で説明
  • 補修費用は基本的に施主(依頼者)の負担であることを伝える
  • 口約束ではなく、必ず「同意書」を取り交わす
  • 工事前に隣家の現状を写真・動画で記録しておく

同意が得られない場合は工事不可! 勝手に進めると法律違反になります。

3、建築士の診断・家屋調査

必須ではありませんが、隣家から求められるケースもあります

  • 建築士の診断:切り離し後の耐震強度を計算し、必要な補強工事を明確化
  • 家屋調査:工事前の建物の状態(傾き、ひび割れなど)を第三者が記録

これにより、工事後のトラブル(「工事のせいで壁にひびが入った!」など)を防げます。

4、行政手続き

解体業者が代行してくれることが多いですが、以下の届出が必要です:

  • 建設リサイクル法に基づく届出
  • 道路使用許可
  • アスベスト事前調査結果の報告

5、近隣への挨拶

解体業者と一緒に、隣家や近隣住民へ挨拶回りを行います。

伝えるべき内容

  • 工事期間と作業時間
  • 騒音・振動への配慮内容
  • 緊急連絡先

6、切り離し解体工事の実施

工事の流れ

  1. 養生・足場設置(隣家を保護)
  2. 隣家との接続部分を慎重に切り離し(ほぼ手作業)
  3. 対象住戸全体を解体
  4. 廃材の分別・搬出
  5. 隣家の壁を補修(外壁仕上げ、耐震補強)
  6. 整地・清掃

工期の目安

  • 20坪程度の長屋:2週間〜
  • 大規模なもの:1ヶ月以上

7、引き渡し・最終確認

隣家に損傷がないか、補修工事が適切に完了したかを確認します。不備があればすぐに業者に連絡して対応してもらいます。

長屋切り離し解体で起こりがちなトラブル5選と対策

1、隣家の同意が得られない

原因

  • 工事への不安(耐震性低下、騒音など)
  • 費用負担への不満
  • 日頃の関係性が良くない

対策

  • 丁寧な説明と誠実な対応(業者と一緒に説明に行くなど)
  • 補修費用を明確に提示
  • 普段から良好な関係を築いておく

2、工事後に「工事のせいで家が傾いた」とクレームが来る

原因

  • もともとあった傾きやひび割れを、工事のせいだと主張される

対策

  • 工事前に家屋調査を実施して、建物の状態を記録
  • 隣家の気になる箇所を写真・動画で証拠として残す

3、補修方法や金額で折り合いがつかない

原因

  • 隣家が「現状以上のグレード」を要求してくる

対策

  • 補修の責任範囲は「現状と同程度」であることを書面で明記
  • それ以上のグレードアップは隣家負担であることを伝える

4、同意を得た後に反対される

原因

  • 所有者本人は同意したが、家族が反対
  • 後から不安になった

対策

  • 早い段階で書面による同意書を取得
  • 所有者本人だけでなく、家族にも説明の機会を設ける

5、構造的に切り離しが難しい

原因

  • 建物が古く、全体的に老朽化している
  • 切り離すと隣家が倒壊のリスクを抱える

対策

  • 事前の診断で構造を正確に把握
  • 必要な補強工事の内容と費用を事前に見積もり
  • 場合によっては切り離しを断念する判断も必要

長屋切り離し解体を成功させる5つのポイント

長屋の切り離し解体を成功させる5つのポイントをご紹介します。

1、経験豊富な解体業者を選ぶ

解体業者を選ぶポイントをまとめます。

チェックポイント

  • 長屋切り離しの実績が豊富か(実績写真を見せてもらう)
  • 建設業許可などを持っているか
  • 見積もりが詳しく書かれているか(項目別に明記されているか)
  • 隣家への配慮や説明をしっかりしてくれるか

サポートプランの強み

  • 関西エリアで年間100件以上の解体実績
  • 多数の建設業許可保有(解体、土木、建築など29業種)
  • 公共工事も手掛ける信頼性
  • 代表の塩田が直接現地調査に伺い、丁寧に説明

2、隣家との関係を最優先に考える

長屋の切り離しは「工事が終わったら終わり」ではありません。隣家とは今後も隣人として付き合っていく場合もあります。

  • 誠実に対応する
  • 一方的に進めない
  • 業者任せにせず、自分も説明の場に立ち会う

解体業者もご近所へ誠実に対応する業者を選ぶのが良いでしょう。

3、書面で記録を残す

トラブル防止のため、すべて書面で残しましょう。

  • 同意書(工事内容、補修範囲、費用負担)
  • 工事前の写真・動画
  • 家屋調査の報告書

4、補修費用は施主負担と理解する

長屋切り離しでは、切り離した後の隣家の壁の補修費用は施主(依頼者)が負担するのが基本です。

この費用を見積もりに含めた上で、工事を進めるかどうか判断しましょう。

5、補助金制度を活用する

多くの自治体が「空き家解体補助金」を実施しています。

  • 大阪市
  • 堺市
  • 泉大津市

自治体によって条件が異なるため、事前に確認しましょう。解体業者に相談すれば、申請サポートをしてくれることもあります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 長屋の切り離し解体は個人でも依頼できますか?

A. もちろんできます!

むしろ最近は、中間マージンを省くために解体業者に直接依頼される方が増えています。サポートプランでも、ご依頼の約40%が一般の方からの直接依頼です。

Q2. 隣家が同意してくれない場合はどうすればいいですか?

A. 粘り強く誠実に説明を重ねることが大切です。

家屋調査を実施して、安全性を客観的に示すことで、同意してもらえるケースが多いです。それでも同意が得られない場合は、残念ながら工事を進めることはできません。

Q3. 工事中に隣の人が家にいても大丈夫ですか?

A. 大丈夫です。

長屋切り離しでは、隣家に人が住んでいる状態で工事を行うのが一般的です。騒音や振動を最小限に抑えるため、手作業を多用し、養生もしっかり行います。

Q4. どのくらいの期間がかかりますか?

A. 20坪程度の木造長屋で2週間〜が目安です。

ただし、同意取得や行政手続きに時間がかかることもあるため、全体では2〜3ヶ月見ておくと安心です。

Q5. 見積もりは無料ですか?

A. サポートプランでは無料で現地調査・お見積もりを行っています。

お気軽にご相談ください。

長屋の切り離し解体は「経験豊富な業者」と「隣家への誠実な対応」がカギ

長屋の切り離し解体は、通常の解体工事よりも複雑で、費用も手間もかかります。しかし、経験豊富な解体業者に依頼し、隣家との関係を大切にしながら進めれば、安全かつスムーズに完了できます。

長屋切り離し解体のポイントまとめ

  • 補修費用は施主負担
  • 工事前の家屋調査でトラブル防止
  • 経験豊富な業者を選ぶことが成功の最大のカギ

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