解体費用が高くなる特徴

解体費用が高くなる要素

建物の状態や立地によって費用が大きく変わることをご存知でしょうか?
同じ広さでも、建物の構造や周辺環境によって、数十万円以上の差が出ることもあります。

今回は、解体費用が高くなる原因となる建物の特徴を具体的にご紹介します。

目次

残置物がある

解体前には、建物の中を空っぽにしておく必要があります

家具、家電、衣類、生活雑貨などが残っていると…

  • 処分費用
  • 人件費
  • トラックの運搬費

が追加で発生します。
特に家電製品は「家電リサイクル法」の対象で処分費が高く、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどは特別な対応が必要です。

できるだけご自身で整理・処分をしておくことで、費用を抑えることができます。

残置物とは?

残置物(ざんちぶつ)とは、建物の中や外に残された私物や設備、家具などのことをいいます。
つまり、「もう使わないけど、そのまま置かれているもの」=残置物です。

たとえばこんなものが残置物になります

  • ソファ、タンス、ベッドなどの家具類
  • テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの家電製品
  • 衣類や食器、本、雑貨などの生活用品
  • 自転車、物干し台、物置、農機具などの屋外にあるもの
  • カーテン、照明、カーペットなどの備品類

使う予定がなく、処分するしかないものはすべて「残置物」と見なされます。

瓦屋根(かわらやね)

屋根材が「瓦(かわら)」の場合、処分費が高くつくうえに、引き取り先も限られています

スレート屋根(ノンアスベストの場合)やトタン屋根に比べて、重量があり処分量が多いため、その分コストが上がります。

石垣や庭石が多い

自然石の処分費は高額です。

特に大きな石(巨石)がある場合は、

  • クレーンの使用が必要
  • トラックへの積載も石の間に空隙(すきま)ができてしまい効率が悪い

といった理由から、作業効率が落ちて費用が増える要因となります

タイル張りの家

タイルの処分費も高くつきます。
また、コンクリートからタイルを剥がす手間もかかるため、処分量が多くなりやすいです。

ツタの絡まった家

ツタが生えた状態のままでは解体ができません

ツタが建材と密着してしまっていると、部材の分別ができず、廃棄物として受け取ってもらえないこともあります。
そのため、解体前に足場を組んで人力でツタを取り除く作業から始める必要があり、工事費が高くなります

隣家と引っ付いている家(壁がつながっている)

隣の家と壁がつながっている場合は、「切り取り」と呼ばれる家屋の切り離し作業が必要です。
重機で一気に引っ張ると隣家に損傷を与えるため、この部分だけは手作業による解体(手バラし)となり、費用が上がります

道路が狭い立地

道路が狭く、重機やトラックが入れない場合は、小型の車両や手作業での作業になり、非常に効率が悪くなります
特に「オール手バラし(全て手作業で解体)」になると、解体工事費はかなり高額になります。

作業時間に制限がある

周辺の環境などによって、作業時間に制限があると、工期が延びてしまいます
その分、人件費や重機の稼働費も増えるため、解体費用が上積みされることになります。

掘込み式の車庫がある

掘込み式の車庫はコンクリート構造で、隣家の地盤と接していることが多いため
取り壊し時に土留め(どどめ)※の対策が必要となることもあります
このような構造物は、解体費用が高くなる代表例です。

※土留め:土が崩れないように支える構造や工法のこと。

太い生木がある

太い幹の生木(腕以上の太さ)は処分費が高く、さらに枝払い(枝を切り落とす作業)も必要です。

木の根がある

木の根の処分は特に難しく、引き取りをしてくれる業者も少ないため、処分費用が非常に高くなる傾向があります。

倒壊寸前の危険な建物

※画像は参考です。

屋根や壁が崩れかけているような、今にも倒れそうな家は作業員が近づくこと自体が危険です。
そのため、重機を使ってすべてを一気に壊す「ミンチ解体」となることがあります。

通常は部材ごとに分けて解体するところ、ミンチ解体ではすべてをまとめて処分するため、分別ができず廃棄物の処分費が高くなります

火災現場の解体

火事解体

火災後の家屋を解体する「火災解体」では、通常の解体工事とは違い、提出すべき資料が多く、費用も高くなります

このように、さまざまな要因で解体工事の費用が高くなるケースがあります。
現地の状況や建物の状態によって変わってくるため、事前の現地調査と丁寧な見積もりがとても大切です。


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